売るものは何か2 ― 2012年07月31日 09:55
(前回の続き)
① 会社
第二は、会社である。
具体的には、「会社名」、「会社のイメージ」、「会社の持つシステム」などである。
大半の営業マンは自分が売るものは、①の「商品・サービス・情報」だけだと思いがちである。
現実に、代金を受け取るのは、これらに対してだから、当然と言えば当然である。
しかし、現実の販売活動を見ると、商品・サービス・情報だけを顧客に訴求することは余りない。
「この商品はどこどこのメーカー製である。」
「日本一の売り上げを誇る○○会社・・・」
「JIT(ジャスト・イン・タイム)の物流システムを持った会社・・・」
など、商品・サービス・情報を販売するために必要な事項、特に、「会社名」、「イメージ」、「システム」などを強調している。
これらを訴求することによって、販売に結び付いているのである。
と言うことは、営業マンが実際に売るのは、商品・サービス・情報だけではなく、会社そのものを売っていることになる。
「会社を売る」ことでは売上にならないし、利益を得ることもできない。
しかし、「会社を売る」、つまり、顧客に会社そのものを理解させることによって、営業マン活動がやりやすくなり、売上、あるいは利益獲得の早道になる。
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