会社貢献 ― 2012年07月26日 21:59
(前回の続き)
「仕事は金を得るためのものである。」と考えて働くなら、仕事は義務であり、苦しいものになるだろう。
しかし、「仕事は自分自身を高めるものである。」と考えるなら、「仕事人間」であろうと、「ワーカーホリック」と言われようと、一生懸命に仕事している自分の姿が、他人の目にどう映ろうと、自分の生き方としては素晴らしいものになると確信できる。
マズローの欲求5段階説にある第4段階の「自我の欲求」が他人の目を意識しているのに対して、第5段階の「自己実現」を図ろうとする時には、他人の目よりも自分の生き方を重視しているのである。
営業マンが他人と比較して、ノルマが多いか少ないかではなく、自分の考えた結果に到達しているかどうか、これが問題なのである。
この点は誤解を生じやすいところなので、もう少し説明しよう。
ノルマの達成は会社が期待する最重要事項である。
しかし、「自己実現」がノルマの達成に重きを置かないならば、それは会社の期待する営業マンには成り得ない。
それはすなわち、会社が必要としない人間と言える。
それではいくら「自己実現」を果たそうとしても、結果的には会社に属すことのできない営業マンとなり、現実的な存在ではなくなる。
営業マンが自己実現を果たそうとする時、それは会社への貢献を忘れてはならない。
会社貢献なくしては、「自己実現の達成」は難しいと言える。
つまり、「自己実現」とは自分の能力の可能性を追求することであるが、「自己実現」に会社への利益貢献に結び付けることは、会社に属する営業マンであれば、当然、行わなければならないことなのである。
この点を無視した自己実現はあり得ないと考えた方がよい。
会社への貢献度を極大化する「自己実現」、これこそ営業マンが目的とするものである。
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