専門店化 ― 2012年08月23日 16:36
(前回に続く)
業態とは「売り方」である。
どのような売り方をするかによって、業態化が行われるわけだから、専門店業態は専門店としての売り方をしなければならない。
小売店にとって重要なことは、「消費者が商品を楽しんで買っているか。」と言うことである。
「楽しんで買う」とは、どういうことか。
競争が激化している酒販店を例に説明する。
専門店の中に、「地酒専門店」という業態がある。
店内には、100銘柄以上の地酒が並び、愛飲家にはたまらない存在である。
この「地酒専門店」はディスカウンターやスーパーなどと戦っても、決して負けない。
中には、全国を相手に商売している「地酒専門店」がある。
このような店はディスカウンターには存在しない。
なぜ、「地酒専門店」は強いのだろうか。
ひとつには、商品の品揃えの多さである。
普通の酒販店が日本酒50銘柄くらいの品揃えに対して、200から300銘柄を揃えている。
これが消費者の楽しみにつながる。
想像しただけでも楽しいではないか。
いつ行っても、自分の知らない酒が並んでいる。
地酒は地方との深いつながりを持っている。
知らない土地と知らない酒、人間のロマンをかき立てるではないか。
これが消費者の楽しみである。
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