金銭を目指すこと2012年07月29日 12:15

第21回 「金銭を目指すこと」(24-7-29)

今日、偉大と言われる多くの人たちを見ると、彼らは皆、他人から見れば、「仕事人間」と言えるほど、自分の仕事に没頭した人達である。

だが、本人がそれを自覚するにせよ、しないにせよ、彼らは仕事をすることに、「生きがい」を感じていただろうし、自分の存在を自分で確認できるのは、その仕事に没頭している時であったように思える。

だからこそ、何年間も無我夢中でやり続けることが出来るのであろう。

こういう話をすると、よく、次のような反論をする人たちがいる。

「彼らは好きな仕事をしているから出来るので、我々とはまったく違う。」

と。

営業マンの多くは好きで仕事をしているわけではない。

「働いて、金銭を稼がなければ生活できないではないか。」

と言う気持ちが真意である。

金銭こそすべて。

Money is All you need.

金銭がすべての始まりである。

金銭がなければ何もできない。

だから、金銭が欲しい。

金銭が貯まれば、さらに欲しくなる。

金銭のためなら、なんでもする。

これでは折角、「自己実現の欲求」まで上昇したのに、また最下位まで転落だ。

生きるため、他人よりもいい暮らしをするため、少しでも多くの金銭を貯めるため、営業マンは死ぬまで、一生懸命に働き続ける。

自分のエネルギーをすべて仕事に転換させ、後には無機質な自分が残るだけである。

このような生き方はなんとも寂しい限りだ。

人間が人間として生まれた以上、人間らしく生きていきたい。

そのためには自己実現を目指すことである。

営業マンと言う仕事をやる以上、その仕事への自分のエネルギーを無意味なものにするのではなく、その仕事を「自己実現の場」として、人間的価値を高めるべきである。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://rashinban.asablo.jp/blog/2012/07/29/6525229/tb